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“成主よ、成主根本がどこにある、
慶尚道安東の土地ジェビウォンから松の種を受け、
小坪大坪に投げたら、
その中でだんだん育ち、
圓柱になったな、
落落長松になったな、
エラマンス~”
済州島から咸鏡道まで、韓国で普遍的に歌われた“成主プリ”は、家を創造した神に対するお話形式の
巫歌である。地域によって、土理や内容は違うが、共通的な家の神話を述してい
る点で大きな意味がある。
この様に、成主プリは自分の家の成主神が何処から来たのかという由来を歌うことで家の正体性を探し
てゆく話である。
松の種が育ち材木になって、大工がこれを手入れして家を建てる過程を話す。
歌の初めの部分は大概成主の根本を聞く質問から始まるが、答えは決まってかの様に慶尚道安東の
土地‘ジェビウォン’である。
一様にジェビウォンを成主の故郷ということは家を建てる材木に使う木が全てジェビウォンの松の種か
ら始まったと信じているからである。
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ジェビウォンに‘大夫松’という大きく見た目がよい松の木があるが、この松の木の種を受けてあちらこちらに
振り撒いたら、その松の木が夜には露に置かれ、昼間には日差しを受け、初めは針の様な大きさがだんだん成長
することによって小不動になり、大不動になるぐらい成長するということである。
小不動は柱の材料になり、大不動は大黒柱になる。よって、各家の柱と大黒柱が全てこの大夫松から派生したので、
安東ジェビウォンが成主の本郷であり、成主信仰の発源地(メッカ)になるのだ。
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